はじめまして。
占い師の 北形 兆(キタカタ チョウ)と申します。
西洋占星術とタロットを使って占いをしています。
WEBサイトとともに、ブログも作りました。
これまで貯めこむばかりで、発信することは少なかったのですが、
小さい頃の自分に問いかけるようなつもりで、さまざま 書いていきます。
* * *
「あなたは いったい 誰ですか?」
とびらに書いた言葉は、寺山修司の「17の質問」からです。
正確には、「17 最後に聞きますが、あなたはいったい誰ですか?」。
寺山修司は、同じ東北出身ということもあってか、彼の作品の持つ湿度には愛憎相半ばの感があります。とても懐かしく落ち着く反面、コミュニティの濃い密度に10代のころの気だるさがよみがえります。
この質問、一瞬とまどってしまう。
「あなたは 誰ですか?」ではなく、
「あなたは いったい 誰ですか?」
名前や年齢、職業などでは特定されない 別の答えを求められているようです。
自分が誰かということを伝えることができているのだろうか。
そのような考えが、頭をよぎり少し不安になります。
家族から見た私
今日はじめて知り合う人から見た私
職場の同僚から見た私
自分でも知らない無自覚な私
まだ、知らない私を知りたいという気持ち。
自分のことをちゃんと知ってほしいという気持ち。
その手掛かりが、西洋占星術のホロスコープにあるように思うのです。
星の言葉を翻訳して、道案内をします。
どうぞよろしく。(兆)
参照:別冊太陽「寺山修司 天才か怪物か」p167 より
放送台本「あなたは……」(構成:寺山修司 萩本晴彦/1966年11月放送/TBSテレビ)